カテゴリー別アーカイブ: バレエを知りたい・学びたい

子どもが楽しめるバレエ公演-新国立劇場 くるみ割り人形

公演名  : 新国立劇場 くるみ割り人形
開催時期 : 12月頃
主体   : 新国立劇場
年齢制限 : 4歳以上
価格 : 席種によって約3000円~約13000円
チケット販売開始時期:9月頃
ポイント:
子どもの鑑賞が意識されていて、ネイルやペイントをしてくれるイベントや輪投げやお菓子のコーナーもあります。

鑑賞レポート
2015/12/19
6歳の娘を連れて母娘の2人で、新国立劇場 くるみ割り人形へ行ってきました。ボディペイントや写真撮影があることを聞いていたので、開場時間ちょうどを目指していきました。コート預けに少しならんでしまい、開場時間の3,4分後に受付前に到着。
夏の「子どものためのバレエ劇場」では、受付の中に催しコーナーがありましたが、今回は受付の手前に催しコーナーがあり、ちょっとした縁日のようでした。ドイツの雑貨屋、輪投げコーナー、オペラグラス屋(レンタルもあり)、和菓子屋、お花屋、劇場写真屋、もちろんネイル・ボディペイントコーナー、そしてサンタへの手紙がかけるコーナーがありました。
娘はもちろん、ネイルもボディペインティングコーナーへ。夏はすべて無料でしたが、今回のは1回目のみチラシについていた券を使って無料でやった後は、1回100円でした。4,5回並び両手にネイル・ペイント、メイクまでしていただき、開演前か上機嫌でした。
サンタコーナーでは、用意された色とりどりのペンを使ってサンタさんへの手紙を書いて投函。楽しいひとときでした。
席はB席。2階のサイドでしたが、十分な眺めでした。1列の席数も5席と少ない場所で、その端だったので、割と気兼ねなく過ごすことができました。
娘はオペラグラスを用意して、いよいよ開演。
生のオーケストラ演奏、素晴らしい舞台仕掛け、衣装、合唱の声など、バレエが総合芸術であることを体で感じられる公演に大感激でした。娘も身を乗り出してみようとするので、背を背もたれにつけさせるのに苦労しました。
特に雪のシーンや舞踏会(?)の大人数で踊るシーンがうつくしく、印象に残りました。娘は兵隊のシーンで食い入るように見ていました。
とにかく、子ども向けの中でも総合芸術としてのバレエが感じられ、母娘ともに大満足でした。

子どもが楽しめるバレエ公演-バレエ・フレイグランスクリスマス記念公演

公演名  : バレエ・フレイグランスクリスマス記念公演
開催時期 : 12月
主体   : バレエ・フレイグランス
後援   : 足立区 足立区教育委員会 東京家政学院大学
年齢制限 : 5歳以上
価格 : 約3000円~
チケット販売開始時期:10月頃
ポイント:
中原由美子氏率いるバレエ公演活動「バレエ・フレイグランス」のクリスマス公演。クリスマス公演は2011年の「くるみ割り人形」に始まり、2015年に第5回の「ドン・キホーテ」公演を終えています。

鑑賞レポート (1件)
2015/12/12
12日(土)19:00と13日(日)15:00の2公演あったうち、6歳の娘と土曜日の公演を観に行きました。
席はほぼ満席に見えましたが、時間帯のせいか子どもは少なかったです。
開場時間ちょうどに到着し、並ぶこともなくすぐ中に入ることができました。机に「バレエ鑑賞の3つのポイント」という資料が置いてあり自由にとることができました。(部数に限りがあるのかもしれません。) 娘と開演までの時間をすごすのにちょうどよい資料でした。
親子ともどもドン・キホーテを初めて観ましたが、踊りはとても素敵でほれぼれしながら、最後まで鑑賞しました。終わったのが夜9時30分近かったのですが、娘も最後まで興奮気味に見ていました。
事前勉強をできれば、ストーリーや登場人物がわかって、より楽しめたとおもいます。特に第二幕では「この美しい舞いは何なのだろう」と感じたり、「ここで休憩?」といまいち全体のタイミングをつかめないことがあったりしたので、バレエ公演の「ドン・キホーテ」についてもっと知りたいと思いました。
娘はバレエを観るのが好きなんだなとあらためて思ったと同時に、特に子ども向けの解説がないときは、事前勉強が大切だと感じた公演でした。

子どもが楽しめるバレエ公演-オーケストラwithバレエ

公演名  : オーケストラwithバレエ
開催時期 : 10月頃
主体   : 江東区文化コミュニティ財団 ティアラこうとう 東京都歴史文化財団
年齢制限 : 5歳以上
価格 : 約3000円~
チケット販売開始時期:8月頃
ポイント:
一部はオーケストラ、二部はオーケストラとバレエの共演。
2015年は「展覧会の絵」、2014年は「カルメン」、2013年は「ボレロ」。
公演終了後に交流会(別料金:2015年は500円/人)が開催され、バレエダンサーの方々やオーケストラの楽団員の方とお話することができます。

鑑賞レポート (1件)
2015/10/11
予約開始日から1週間くらい過ぎてのチケット購入でしたが、前から数列目を予約できました。バレリーナの方に会いたいという娘のリクエストに応えて交流会も予約しました。
6歳の娘と2人で鑑賞。
席は、ほぼ満席に見えましたが、受付では当日券も販売されていました。(先着100名までの交流会も当日券がありました。)
公演30分くらいにロビーでプレコンサートがあり、くるみ割り人形の一曲が座席にも聞こえきます。
第1部はオーケストラ。ヴァイオリン(周防亮介さん)が素晴らしく、娘も喜んでいますが、時間がたつにつれてまぶたが…。親は最後まで感動しながら演奏を楽しみました。
第2部。演目についての分かりやすい解説があり、始まりました。「展覧会の絵」には様々な曲と踊りがあり、娘も飽きずに食い入るように見ています。最後まで飽きずに鑑賞し、終わったあとには興奮気味に「楽しかったね」を3回言いながら、バレエでならったステップで軽やかに会場を後にしました。
交流会。バレリーナの方に会いたいという娘には貴重な機会です。パーティ会場には、立食形式でテーブルがいくつかセットされていて、楽団の方やダンサーの方が各テーブルについてくださりました。
小学生くらいの女の子たちは、思いおもいにダンサーの方にサインをもらったり、写真を一緒にとってもらったりしていましたが、娘は緊張して思うように話せません。ただ、途中披露されたオーロラ姫のバリエーションに感動していました。楽団やバレエ団についての紹介があったり、雑談もあり、楽しい時間でした。
パンフレットには「平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業」と書かれており、こんなリーズナブルに音楽とバレエを楽しめるのはこの事業のおかげかもしれないと感じました。

 

日本におけるバレエの歴史

日本におけるバレエを歴史の知るには、下の二つの資料が最適です。

「バレエ略史」は、わずか2ページですので、15分ほどで読みきることができます。

・芳賀直子(2014) バレエ略史 舞踊年鑑 2014 435-436
・日本洋舞史研究会(2009)『日本洋舞史年表Ⅰ(pdf)』日本芸術文化振興会/新国立劇場情報センター

日本洋舞史年表を手元に置きながら、「バレエ略史」を読むと、歴史的な動きがよくわかります。

また、上記の執筆者芳賀直子氏が世界のバレエの歴史をまとめた本を出版しています。ビジュアルが豊富で子どもがバレエの歴史を学ぶのにも適しています。
ビジュアル版バレエ・ヒストリー バレエ誕生からバレエ・リュスまで

ポイント「約100年の日本のバレエ」
(上記、芳賀直子氏の「バレエ略史」(2014)を元に、当サイト独自に、要約・情報追加いしました。)

日本の最初のバレエは、1911年。
帝国劇場開幕式の「フラワーバレー(ママ)」。

バレエ教育が始まるのは、1912年。
帝国劇場洋劇部。

うまくいかず、
1916年、帝国劇場洋劇部は解体。

1922年、アンナ・パブロヴァ来日。
日本でバレエが舞台芸術として認識される。

1920年、エリアナ・パブロバが横浜にバレエスタジオを開設。
1927年、七里が浜にスタジオ解説。
ここから後の日本バレエ界の主役となる人物が誕生。

1936年 オリガ・サファイアが来日。
松尾明美や後に松山バレエ団を創設する松山樹子らを指導。

1939年 第二次世界大戦。

終戦の翌1946年、GHQの後押しがありバレエ復興。
多数のカンパニーのより集まりで東京バレエ団が結成され、公演。
センセーションを巻き起こし、日本バレエ界の転機となる。

この後、小牧バレエ団、谷桃子バレエ団、松山バレエ団、
東京シティ・バレエ団、小林紀子バレエ・シアター、
牧阿佐美バレエ団、東京バレエ団など
カンパニーが分離、独立、結成される。

1957年、ボリショイバレエ団来日公演。
1958年、ニューヨーク・シティ・バレエ団来日公演。
1967年、モーリス・ベジャール 20世紀バレエ団来日公演。

来日公演に刺激を受けながら、
国内の各バレエ団が活動を続ける。

1997年、新国立劇場の開場と共に、新国立劇場バレエ団が発足。

1999年、Kバレエ カンパニーが設立される。

日本のバレエ団ランキング(公演数)

日本の主なバレエ団の、2013年の公演回数ランキングです。
(公益社団法人日本バレエ協会「「舞踊年鑑」公演データベース(テスト版)」をもとに、個別の小学校公演やゲスト出演したもの、当該バレエ団がメインで上演しているか不明であるものを除いて算出しています。正確を期すものではございませんので、ご了承ください。)

 名前公演回数
1K-BALLET COMPANY54回
2東京バレエ団48回
3新国立劇場バレエ団33回
4松山バレエ団15回
5牧阿佐美バレエ団10回
6東京シティ・バレエ団9回
7谷桃子バレエ団7回
7スターダンサーズ・バレエ団7回
7NBAバレエ団7回
10井上バレエ団5回

バレエのレッスンDVD・動画リスト

娘がバレエに夢中になりはじめたころ、
amazonでとても評価の高かった「パリ・オペラ座エトワールのマスタークラス」を購入して
少し失敗しました。
マネをしてつまさき立ちをやり始めてしまったのです。
(鑑賞用としては、とても気に入っています。)

マネして、よい練習ができるように、
段階にあったレッスンDVDを整理しています。

「バレエ歴3ヵ月用レッスンDVD・動画」
「バレエ歴1年用レッスンDVD・動画」
「初ポアント用レッスンDVD・動画 」

バレエ歴3ヵ月用レッスンDVD・動画

レオタード姿も板についてきたころでしょうか。
「バレエってどんなものなのか、発表会の様子も」こども向けに紹介しているもの(1)、
お団子ヘアをつくってレッスンへ行き基礎レッスンをうける流れのもの(2)、
ダンスの基礎レッスンを教えてくれるもの(3)などおすすめです。

(2)は上巻のみをおすすめしており、下巻は「バレエ歴1年用レッスンDVD・動画」でおすすめしています。

(1)  (2)  (3)

バレエ歴1年用レッスンDVD・動画

週1回のレッスンでも1年経つと、
ずいぶん基本ができるようになるのではないでしょうか。

ポジションはOK、
爪先もきれいにのびるようになってきて、
次の段階へと進もうというときでしょうか。

そんなときには、下記のDVDがおすすめです。
なお、下巻になっていますが、上巻は「バレエ歴3ヵ月用レッスンDVD・動画」でおすすめしています。

バレエの絵本リスト

バレエを習っている子どもでも、これから習う子どもでも、バレエの魅力を感じられる素敵な絵本がたくさんあります。

画像とタイトルはamazonの詳細ページにリンクしています。
(★は当サイトおすすめ作品)

 書名(ポイント)出版年詳細
こねこのジェーン ダンスだいすき!2015年
くるみ割り人形 (ぶたいしかけえほん)
バレエ作品「くるみ割り人形」から、代表的な6場面が再現された素敵なしかけ絵本。
2015年
エラは小さなバレリーナ エラと『眠れる森の美女』
バレエを習う女の子エラが『眠れる森の美女』のバレエ舞台の世界に入るお話。
★オススメ
2008年詳細
エラと『白鳥のみずうみ』: エラは小さなバレリーナ
★オススメ
2011年詳細
エラは小さなバレリーナ エラと『シンデレラ』
★オススメ
2010年詳細

バレリーナになりたい2008年
バレエ名作絵本 くるみわり人形 (講談社の創作絵本)
バレエの舞台と同じ展開で進む絵本。巻末にあるバレエ解説が分かりやすい。
★オススメ
2008年
うさぎのくれたバレエシューズ (えほん・こどもとともに)
踊るのが大好きなのに、なかなか上手になれない女の子が主人公。うさぎたちからのバレエシューズが届けられ・・・とても幻想的で素敵な物語
1989年
バレエ名作絵本 白鳥の湖 (講談社の創作絵本)2009年
バレエ名作絵本 眠れる森の美女 (講談社の創作絵本)2009年