「ドン・キホーテ」について知りたい

「ドン・キホーテ」は、年間で数十回公演され、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形 」に次ぐ人気演目です。大きなジャンプや回転など、華やかなバレエのテクニックが楽しめます。

2014年にはボリショイ・バレエ団やパリ・オペラ座が「ドン・キホーテ」を来日公演したり、2015年には東京バエ団が子ども向けに「ドン・キホーテ」を初めて上演しました。

そんな「ドン・キホーテ」のバレエ公演をより楽しめるよう、次の内容を紹介します。
A.「ドン・キホーテ」の歴史・解説・音楽
B.「ドン・キホーテ」で有名な世界の公演・DVD
C.「ドン・キホーテ」2015 日本での公演リスト

A.「ドン・キホーテ」の歴史・解説・音楽
「ドン・キホーテ」という物語そのものの歴史は、ウィキディアの解説が分かりやすいです。ただ、バレエの「ドン・キホーテ」についての説明はわずかです。

■バレエの「ドン・キホーテ」は小説「ドン・キホーテ」と違う!?
原作はスペインの作家の長編小説です。バレエの「ドン・キホーテ」は、その小説をバレエ用にアレンジしています。 例えば、小説では、騎士のドン・キホーテが主人公ですが、バレエではキトリとバジルという恋人たちが主役になっていることが多いです。

■バレエ公演は1869年に始まった
バレエ公演としては、1869年にプティパ振付で初めて上演され、1900年にゴルスキーが大幅に改訂しました。 現在の「ドン・キホーテ」バレエ公演の概要欄には、「音楽:レオン・ミンクス、振付:M.プティバ、A.ゴルスキー」と書かれていることがあります。

■バレエの「ドン・キホーテ」がよくわかる資料
1.おすすめは、冊子付きDVD『ドン・キホーテ DON QUIXOTE 新国立劇場バレエ団オフィシャルDVD BOOKS (バレエ名作物語 Vol. 3)です。 カラー口絵のあらすじや、バレエ公演「ドン・キホーテ」のみどころ、ダンサーのコラムなどもあります。
何より、ボリショイのザハロワとウヴァーロフの映像が収録されています。
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2.同じように、充実した解説が楽しめる本付きDVDで、パリ・オペラ座のものもあります。
こちらは解説が丁寧で、お子さまも楽しめます。

3.子ども向けの本なら、『ドン・キホーテ クラシックバレエおひめさま物語』がありますが、絵本ではなく文字ばかりの本ですので、小学生向けです。
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■バレエの「ドン・キホーテ」の絵本はない
残念ながら、現時点ではバレエ版の「ドン・キホーテ」の絵本は見つかりません。
「エラは小さなバレリーナ」シリーズのような、すてきな絵本が出版されるとよいです。

その他、「バレリーナへの道」(fujisanへ)No.6や 月刊「ダンスマガジン」の1996年7月号や1994年5月号で、「ドン・キホーテ」が特集されていますが、20年近く前のものですので、図書館にもほとんど置かれてないでしょう。

■登場人物を知るには
新装版 バレエ・キャラクター事典』で、確認できます。
この演目に限らず、バレエのいろいろな演目の鑑賞に便利です。

■過去の日本公演を研究するなら
バレエの図書館リスト」で紹介している新国立劇場の情報センターには、過去の公演プログラムも所蔵されているので、 いろいろな公演のプログラムを見てみるのも面白いと思います。

B.「ドン・キホーテ」で有名な世界の公演・DVD
世界的に歴史があり、話題になるのは下記のバレエ団によるものです。
ボリショイ・バレエ(ロシア)
マリインスキー・バレエ(ロシア)
アメリカン・バレエ・シアター(米国)
ロイヤル・バレエ(英国)

公演DVD
 (Kバレエカンパニー)

 
(アメリカン・バレエ・シアター)

(英国ロイヤル・バレエ)

 (東京バレエ団)

A.「ドン・キホーテ」2015~2016 日本での公演リスト
上演団体やホールはそれぞれのホームページにリンクしています。
正式な内容は、各主催元のHPでご確認ください。
各公演HPでは、予告動画などを配信している場合もあります。

上演団体月日会場料金一般発売開始
東京バレエ団2015/10/31(土)神奈川県民ホール3,000円~2015/7/4
NBAバレエ団2015/9/26(土)
2015/9/27(日)
ゆうぽうとホール3,000円~2015/7/23
(主催(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団)2015/9/22(火・祝) iichiko グランシアタ (大分県) 4,000円~