電子カルテシステム・PACS等の導入状況を知りたい

■ポイント
まずは、“医療施設調査”で国内の普及率をおさえたい。平成23年調査では、病院の電子カルテ普及率約20%、診療所約20%、歯科診療所数約30%で、病床数別構成も確認できる。PACSや遠隔医療システムの普及率も確認できる。
→個別の病院の状況には“電子カルテ&PACS白書”がおすすめ。病院ごとの導入状況、また、システム製品ガイドやシステム売上高も網羅する。
→そのほか、「IT化の状況」や「IT化動向・事例」で紹介した”医療機器・システム白書”なども活用できる。各施設での運用の詳細も掲載している。
→より現場の実態を拾っているものとして、日本病院会の会員調査がある。
“月刊新医療”でも時折、電子カルテが特集され、導入病院一覧が掲載されることもある。
その他、随時各種医療専門雑誌で特集が組まれている。


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医療施設調査(静態調査) 厚生労働省 3年に1回実施
電子カルテの導入状況は、3年に一度の静態調査の際に、「情報化の状況」や「電子カルテシステムの導入状況」などの項目において確認できる。
「平成23年(2011)医療施設(動態)調査・病院報告」では、第61表において、総数8605のうち、「医療機関全体として導入」が1490、「医療機関の一部で導入」が239、「具体的な導入予定あり」が1230、導入予定なしが5501となっている。
-平成23年医療施設(静態・動態)調査の各表(総務省の該当csvファイルへのリンク)
・J59 病院数,オーダリングシステム-医用画像管理システム(PACS)開設者別
J60 病院数,オーダリングシステム-医用画像管理システム(PACS)・病床の規模別
J61 病院数,電子カルテシステム・開設者別
J62 病院数 電子カルテシステム 病床の規模別
J63 病院数 遠隔医療システム・開設者別
J64 病院数 遠隔医療システム・一般病院 病床の規模別
J111 一般診療所数(重複計上),電子カルテシステム・病床の有無・開設者別
J112 一般診療所数,遠隔医療システム・診療科目(主たる診療科目)別
J113 一般診療所数,遠隔医療システム・病床の有無・開設者別
J132 歯科診療所数,電子カルテシステム-レセプト処理用コンピューター・開設者別

電子カルテ&PACS白書 エムイー振興協会 不定期
個別の病院の導入状況や普及情報、各社のシステム製品ガイドやシステム売上高を掲載載している。
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医療機器・システム白書 エムイー振興協会 隔年刊
モダリティ、システムの全国稼働状況を施設名・機種名までをいれてデータ化。機器・システムに関する製品紹介や導入レポートも掲載。
国会図書館に所蔵がある。
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電子カルテの問題点について 社団法人日本病院会 2006
IT 時代における病院の取り組みに関するアンケート調査の結果 社団法人日本病院会 2012
いずれも日本病院会が会員病院を対象にしておこなった調査の結果。
前者には、電子カルテ普及状況や電子カルテへの移行期間、紙との併用の実態など、後者には、IT投資に関する状況が示され、状況と課題が現場の視点でまとめられている。

月刊新医療 エム・イー振興協会 月刊
言わずと知れた医療業界の雑誌。医療雑誌の中でも病院関係者から医療機器開発担当者まで幅広く読まれている。月刊新医療のHPで記事見出しを確認できる。国会・都立多摩図書館に所蔵がある。
-14/11号 総特集 HISのランニングコスト低減策を探る
-06/07~06/11号 電子カルテ・オーダリングシステム
月刊新医療 (Fujisanへ)

各種医療専門雑誌
電子カルテが特集された雑誌を下記。
(いずれも、国会図書館等に所蔵がある。)

-映像情報medical 14/06号 医療情報システム最新動向
映像情報medical  (Fujisanへ)

-医事業務 13/11/15号スキャン運用の確立電子カルテにおける文書の統一化

医事業務 (Fujisanへ)