世界の動向を知りたい

■ポイント
(国別の状況は、「海外の動向を知りたい」に掲載。)

→世界全体がまとまっている資料としては、“世界の医療機器市場(2013)”,”Data Book 図表で見る画像医療システム産業”と厚生労働省の“医療機器産業ビジョン資料編”が分かりやすい。

→グローバルに、日々の動向を確認したいときは、“Medical Device Daily”が便利。

→国に関わらず国内・海外市場調査会社各社の資料もある。ただし、高額なものが多い。

→また、「医療機器」ではなく、「医療」についてグローバルにおさえたい場合は、OECD(経済協力開発機構)の“医療の質国際指標2”“図表でみる世界の保健医療”がよい。


●世界の医療機器市場 日本貿易振興機構(ジェトロ) 2013/3
世界の市場動向のほか、エリアごとの特徴、規制などをが掲載されている。
日系企業進出時の留意点も記されている。
(amazon詳細ページへ)

 ●Data Book 図表で見る画像医療システム産業
一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA) 10,000円+税 年刊
画像診断機器の国内市場動向や周辺状況がまとまっている。
HP(JIRA)で目次の確認、資料の購入ができる。

医療機器産業ビジョン資料編(pdf) 厚生労働省
(数年に一度発行される)
「医療機器産業ビジョン」の資料集。
国内外の市場環境を数十ページにまとめてある。
特にP7以降は、世界の医療機器市場規模などポイントが指摘されていて分かりやすい。

Medical Device Daily Thomson Reuters社
医療機器の技術的動向や企業情報などを扱う新聞。
ホームページからヘッドラインを確認できる。

市場調査会社資料
●注目アジア医療機器市場の全貌2004 富士経済
最新は2004年版。210,000円
HP(富士経済)で目次を確認できる。
中国、韓国、台湾、東南アジアを網羅している。

●欧米医療デバイス・マーケット情報 MDIジャパン
最新は2014年版。86,400円。
HP(資料販売 新社会システム総合研究所)で目次の確認ができる。

●世界ヘルスケア・医療統計データ (日本語版) MDIジャパン
最新は2015年版。
HP(資料販売 新社会システム総合研究所)で目次の確認ができる。

2014 Asia-Pacific Medical Devices Outlook  Frost & Sullivan $6,000
日本の販売代理店(アイ・アール・エム(株))にて購入可能。

●医療の質国際指標2  OECD
乳がん5年生存率やマンモグラフィー受診率、脳卒中入院後の死亡率、心筋梗塞入院後死亡率、糖尿病患者に対する眼底検査実施率などを掲載している。
Amazonで目次が確認できる。
(amazon紹介ページへ)

●図表でみる世界の保健医療―OECDインディケータ OECD
国別の保健医療指標をグラフや表で示している。
(amazon紹介ページへ)

イベントを知りたい

■ポイント
→医学関係の学会スケジュールは、“別冊「医学のあゆみ」学会案内”に掲載される。
→展示会・見本市はJETROの“見本市・展示会データベース”が便利。
→学会展示会への出展には日本医科器械学会の“出展募集”がある。
→医療機器に関連する主なイベントを開催月順に下記。


●別冊「医学のあゆみ」学会案内 医歯薬出版 年に1,2回刊行
国内外の医学関連学会スケジュールを掲載している。
出版社HP(医歯薬出版)で目次の確認と購入ができる。
(amazonの紹介ページへ↓)

●見本市・展示会データベース 日本貿易振興機構(JETRO)
国内外の見本市・展示会を業種別や開催地などで検索できる。

出展募集要項 日本医療機器学会
日本医療機器学会の斡旋する学会の併設展示会等への出展申込ができる。

関係学会を知りたい

■ポイント
“別冊「医学のあゆみ」学会案内“がおすすめ。
医学関連学会名称、連絡先、年間スケジュールが網羅されている。
→各学会の、組織についての詳細なデータが得られるのは、“学会名鑑”。「医学・薬学・歯学」の章に約500の学会が掲載されている。現在はホームページから無料で検索・閲覧ができる。
かつて、”医学会総覧”もあったが、2000年版以降出版されていないので、情報が古い。
→医療機器に関連する代表的と思われる学会を下段に紹介。


●別冊「医学のあゆみ」学会案内 医歯薬出版 年に1,2回刊行
国内の医学関連学会、分科会、研究会などのスケジュールのほか、海外開催の学会も掲載している。
五十音順にリストになっている他、分野ごとのリストや月別学会開催一覧があり、探しやすい。
(amazonの紹介ページへ↓)

●学会名鑑 財団法人日本学術協力財団
以前は、3年に一度書籍として発行していたが、現在は、ホームページにデータベース(財団法人日本学術協力財団)として情報を提供している。
日本の学術研究団体を網羅している。
名称、所在地、代表者、設立、目的、会員数、刊行物などを記載。
「医学・薬学・歯学」の章だけで、約500の学会を掲載。
「電気工学・電子工学」の章にも関連学会の掲載あり。
以前の書籍版は、国会・中央・日比谷図書館に所蔵がある。
(amazon紹介ページへ)

●医学会総覧 ミクス
3年に1回発行。
医学関連の学会や研究所の概要を掲載している。
ただし、2001年以降発行されていないようである。

代表的な学会(各学会へリンク)
●医用画像情報学会(MII学会)

●日本医用画像工学会(JAMIT)

●日本磁気共鳴医学会(JSMRM)

●日本医学放射線技術学会(JSRT)

●日本医療情報学会(JAMI)

関係団体を知りたい

■ポイント
メーカーが集まった団体、販売企業が集まった団体、政府系の団体などがある。


■メーカー系の団体
●日本医療機器産業連合会(JFMDA)
医機連
会員数: 20団体(参加企業約4,800社)、賛助会員120社以上。
備考: 平成17年に改名。医療機器の代表的な団体。
内容 :”医機連ニュース”他、刊行物を発行。

日本医療機器工業会(JAMEI)
備考:2009年、「日本医用機器工業会」から改名。
会員数:約139社(正会員)
備考 :医療機器全般の販売・製造・修理業者が集まる。
内容 :会誌”日医工ジャーナル”の発行、各種セミナーの実施。

●日本画像医療システム工業会(JIRA)
会員数:164社
備考:日本放射線機器工業会から平成10年に改称。
内容:”画像診断機器関連産業”(年刊)の発行や各種調査・研修の実施。

●一般社団法人 日本分析機器工業会
会員数:約115社(製造関連)、約75社(流通、貿易関連)
備考:医療機器をはじめとする分析機器製造会社や流通関連会社が集まる。
内容:”会報 JAIMA SEASON”や用語辞典等の出版物の発行や、展示会等の開催。

日本医療機器テクノロジー協会(MTJAPAN)
会員数:約250社
備考:2013年、「日本医療器材工業会」から改名。
内容:”特定保険医療材料ガイドブック”や会報誌の発行、マッチング事業など。

■販売系の団体
日本医療機器販売業協会
会員数:約1300社
内容:医療機器販売業者の業界団体。

商工組合 日本医療機器協会
会員数:約350社
備考:2012年、「商工組合 東京医療機器協会」から改名。
内容:講習会や協会誌の発行など。

■政府系の団体
公益財団法人 医療機器センター

備考:財団法人。医療機器産業の発展と臨床工学技士の育成が目的。
内容:研究開発、各種講習会の実施。”JAMMEニュース”、”新しい医療機器研究”の発行。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
備考:厚生労働省所管の法人。
内容:医薬品や医療機器の審査や安全性の情報提供等。

医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)
会員数:企業約70社、約6団体、ほか病院等。
備考:厚生労働省および経済産業省所管の財団法人。
内容:医療情報システムの研究・情報提供・セミナー実施。

海外の動向を知りたい

■ポイント
(ここでは海外の国別、エリア別のツールを紹介。)
(世界全体は、「世界の動向を知りたい」を参照。)

→各国の医療機器動向や企業名簿等については、JETROに多くの資料がある。

→そのほか、“JAMMEニュース”(医療機器センター発行)で度々最新の海外の医療機器市場動向が取り上げられていたが、現在は発行されていない。

→JETROの資料のほか、下記がおすすめ。
-ヨーロッパ(欧州)
Eucomed(欧州医療機器産業連合会)の“The European Medical Technology Industry in Figures”(産業概況)が分かりやすい。ホームページから無料で閲覧できる。
-アジア(中国、韓国など)
“日本画像医療システム工業会 国際委員会”のHPが参考になる。
また、日本能率協会総合研究所の中国市場データバンクの“2005年拡大が続く中国における医療機器及び医薬品の輸出入”では中国の医療機器輸出額が機器別に確認できる。無料。

→国に関わらず国内・海外市場調査会社各社の資料もある。ただし、高額なものが多い。
(「世界の動向を知りたい」の紹介資料と同じもの)


●JETROの資料
国別の市場規模等の調査報告書がたくさんあり、
その多くはJETROのホームページやビジネスライブラリーにて無料で閲覧できる。
ホームページ内には、「テーマ別調べ方ガイド」に「医療機器」の項があり、
関連する資料の閲覧や関係団体等の紹介がある。

ーJETRO国別レポートの例
ー米国医療機器市場調査報告書(pdf)
 JETRO
外資参入状況やマーケティングについて、注目製品の動向、将来の展望などを約60ページで報告している。
無料で閲覧できる。
ードイツ医療機器市場調査 JETRO
医療機器部門の動向や国別輸出高、推移、病院の購入経路や購入量、市場規模やその推移など約30の表や図と共にまとめている。
HPから無料で閲覧できる。(約50ページ)
ーインドの医療機器市場と規制
ー韓国医療機器産業市場動向調査
ー中国の医療機器市場と規制
ータイの医療機器市場・規制の現状
ーロシアの医療機器市場と規制の現状

The European Medical Technology Industry in Figures”(pdf) Eucomed(欧州医療機器産業連合会)
無料。
欧州全体の市場規模や国別の市場規模などを確認できる。

●日本画像医療システム工業会 国際委員会ホームページ
韓国・中国などアジアを中心として、現地関連機関との交流報告や現地調査の報告が掲載されている。

●2005年拡大が続く中国における医療機器及び医薬品の輸出入
日本能率協会総合研究所
2006年10月。
機器及び器具別に輸出額の表が掲載されている。

市場調査会社資料
●注目アジア医療機器市場の全貌2004 富士経済
最新は2004年版。210,000円
HP(富士経済)で目次を確認できる。
中国、韓国、台湾、東南アジアを網羅している。

●欧米医療デバイス・マーケット情報 MDIジャパン
最新は2014年版。86,400円。
HP(資料販売 新社会システム総合研究所)で目次の確認ができる。

●世界ヘルスケア・医療統計データ (日本語版) MDIジャパン
最新は2015年版。
HP(資料販売 新社会システム総合研究所)で目次の確認ができる。

2014 Asia-Pacific Medical Devices Outlook  Frost & Sullivan $6,000
日本の販売代理店(アイ・アール・エム(株))にて購入可能。

●医療の質国際指標2  OECD
乳がん5年生存率やマンモグラフィー受診率、脳卒中入院後の死亡率、心筋梗塞入院後死亡率、糖尿病患者に対する眼底検査実施率などを掲載している。
Amazonで目次が確認できる。
(amazon紹介ページへ)

●図表でみる世界の保健医療―OECDインディケータ OECD
国別の保健医療指標をグラフや表で示している。
(amazon紹介ページへ)

年毎の動向を知りたい

■ポイント

まず、大枠の概要は、“日本医療機器産業連合会のHP”でつかめる。
→社会的な変化や行政を含めて把握するには“厚生労働白書”がよい。
→統計データには”厚生統計要覧”“国民衛生の動向”が利用できる。
厚生労働白書や厚生統計要覧は本文やデータがネット上で無料で公開されている。
→今後の動向について所見にふれたい場合は、“薬事ハンドブック”“医療白書”がおすすめ。


●医療機器産業の概要 日本医療機器産業連合会のHP内
薬事工業生産動態統計調査などのデータを元には項目ごとに推移が整理されている。

●厚生労働白書 厚生労働省 年刊
人口規模の変化などの大枠から造血幹細胞移植というような細論までを網羅。現状だけではなく、今後の施策の要点が分かる。本(amazonへ)の方が手に取りやすいが、内容的にはネット公開版にも全て網羅されている。
(amazon紹介ページへ)

●厚生統計要覧 厚生労働省大臣官房統計情報部 年刊
厚生労働省が行う統計調査から主要な項目の数字を収録。第2編、第2節には医療法人数の年次別推移、都道府県別推移から病院の種類別にみた診察時間まで約80の表が掲載されている。書籍版(amazonへ)とネット公開版があり、付録もふくめてネット公開版に全て網羅されている。Excelファイルのダウンロードもできる。

●国民衛生の動向 厚生統計協会 年刊
厚生労働省などが調査した統計データ掲載。厚生統計協会のHPに目次が掲載されている。同内容をより分かりやすく示した図説国民衛生の動向(amazonへ)もある。
(amazon紹介ページへ)

●薬事ハンドブック じほう 年刊
製薬関連産業の動向をまとめているが、「医療機器の動向」の章もある。
(amazon紹介ページへ)

●医療白書 日本医療政策機構編 日本医療企画発行 年刊
日本の医療力を制度改革や技術動向などから言及している。
(amazon紹介ページへ)

月毎の動向を知りたい

■ポイント
まずは、“月刊新医療”がおすすめ。医療関係者を対象にしており、医療業界のトレンドを把握できる。
→医療機器に特化したトレンドは、製品レポートの多い”月刊医科器械”や技術情報や研究情報の多い“医科器械学”がある。
→ME機器管理者、技師など医療機器のユーザーを読者しているのは“Clinical Engineering”
→メーカー島津製作所の発行する“MEDICAL NOW”にはユーザー事例が紹介される。


●月刊新医療 エム・イー振興協会 月刊
言わずと知れた医療業界の雑誌。医療雑誌の中でも病院関係者から医療機器開発担当者まで幅広く読まれている。HP(月刊新医療)で記事見出しを確認できる。国会・多摩図書館に所蔵がある。
月刊新医療 (Fujisanへ)

●月刊医科器械 医科器械出版社 月刊
医科機器・理科機器の専門誌。医療用具や医療機器の解説や企業レポートが掲載される。オンラインでの記事の確認や購入はできない。

●医療機器学 日本医療機器学会 月刊
旧「医科器械学」医療機器に関する技術紹介や研究紹介。HP(日本医療機器学会)で記事見出しが確認でき、バックナンバーを購入することもできる。
医中誌インターネットサービス(医学中央雑誌)にも収録されている。
国会図書館に所蔵がある。

●Clinical Engineering(クリニカルエンジニアリング) 秀潤社 月刊
医療機器のユーザーをターゲットにした専門誌。透析や臨床検査関連の解説が紹介される。HP(秀潤社)で記事見出しが確認できる。、バックナンバーを購入することもできる。国会図書館に所蔵がある。
クリニカルエンジニアリング(Fujisan.co.jpへ)

●MEDICAL NOW 島津製作所 年3回刊
非売品だが、医療施設関係者であればHP(島津製作所)から無料で送付申し込みができる。記事見出しもある。同社製品ユーザーの紹介や技術動向情報などを紹介。

日々の動向を知りたい

■ポイント

医療機器関連の大きなニュースは、“日経産業新聞”“日刊工業新聞”に掲載される。
→もっと細かくチェックしたい場合は“日本医科器械新聞”“医理産業新聞”がおすすめ。共に医療機器メーカーが主な読者だが、“日本医科器械新聞”の方が歴史が古く、発行部数も若干多い。
→学会をチェックしたい場合は、“週刊医学界新聞”が早い。
→法律や告示・通知をチェックしたい場合は“薬務公報”が早い。
→以前は、医療関連ニュースをクリッピングしてまとめた“月刊医療情報”があったが、2013年12月号を最後に刊行終了となっている。


●日経産業新聞 日本経済新聞社 週5回刊

医療機器の記事は、1日2,3記事程度。NIKKEI NETでヘッドラインが確認できる。日経テレコン21で記事検索・本文閲覧ができる。

●日刊工業新聞 日刊工業新聞社 週5回刊

医療機器の記事は、1日1記事あるかどうか。HP(ビジネスライン)でヘッドラインが確認できる。日経テレコン21やEL-NETで記事検索・本文閲覧ができる。

●日本医科器械新聞 日本医科器械新聞社 月3回刊

毎号8ページ程度で医科・理科器械の業界動向が掲載。国会図書館で閲覧できる。 購読料年7,000円。

●医理産業新聞 医理産業新聞社 月2回刊

毎号6~8頁程度で医療機器関連の行政動向や技術開発状況を網羅。国会図書館で閲覧できる。同社のホームページから目次確認と定期購読の申込みができる。

●週刊医学界新聞 医学書院 週刊

学会記事、ニュースの他、対談や座談会など読み物も多い。HP(医学書院)には記事紹介や、無料メール配信サービスやモバイルアプリもある。国会・中央図書館で閲覧できる。

●薬務公報 薬務公報社 月3回刊

薬事法関連の法律改正や省令、通知、告示をいち早く確認できる。HP(薬務公報社)で最新号の記事見出しを閲覧したり、記事のオンライン購入ができる。