■ポイント
→まず、“医療施設調査”で機器ごとに保有率をおさえられる。
→個々の病院での保有機種は”医療機器・システム白書”で確認できる。
“医療施設調査”で確認できる機器は、MRIやPET、放射線治療装置など。
→統計データとして医療機器購入費用を確認できるのは、”病院運営実態分析調査”の収支金額表。
→個々の病院での医療機器購入費(推定)を確認できるのは、市場調査会社の資料である“病院年鑑”。
→医用放射線機器については、日本画像医療システム工業会が保有状況と利用実態を調査し報告書(“画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書”)を発行している。
□医療施設調査(静態調査) 厚生労働省 3年に1回実施
ホームページ(概況)と報告書でその内容を確認できる。
医療機器の保有状況は、「3診療等の状況」章の「(6) 設備等の状況」の「 1) 医療機器の設置状況」にある。
●医療施設(動態)調査・病院報告の概況 厚生労働省ホームページ
●医療施設調査病院報告(報告書)
医療施設調査病院報告 平成23年 上巻(全国編)―静態調査・動態調査(amazon紹介ページへ)
厚生労働統計協会のHPからも購入できる。
●医療機器・システム白書 エムイー振興協会 隔年刊
モダリティ、システムの全国稼働状況を施設名・機種名までをいれてデータ化。機器・システムに関する製品紹介や導入レポートも掲載。
国会図書館に所蔵がある。
(amazon紹介ページへ)
●病院運営実態分析調査 全国公私病院連盟 年に1回実施
一般社団法人 全国公私病院連盟のHPと一般社団法人 日本病院会のHPにて、結果の概要を閲覧できる。
詳細は、「病院経営実態調査報告」と「病院経営分析調査報告」という2冊の報告書にまとめられ、一般社団法人 全国公私病院連盟のHPより購入できる。
収支金額表(表27~表32)の「減価償却費」の一部が機器購入費の償却分に該当すると思われる。「診療材料費」はギブス粉やフィルムなど。
施設種類別、病床規模別に時系列で金額を確認できる。
●病院年鑑 アールアンドデイ 隔年刊
地域別6分冊になっている。医薬品・医療機器の推定購入額も網羅している。書籍版とCD版がある。同社のHPで目次やサンプルページが確認ができる。
●画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書 日本画像医療システム工業会 (JIRA)年に1度
約500の病院の回答をまとめている。
医用放射線機器の導入状況や買い替え年数、中古機器の利用状況、故障の発生状況、メーカーへの改善希望などをまとめている。
JIRAのHPから購入できる。