メーカーシェアを知りたい

■ポイント
公的なデータである“医療機器産業実態調査”では個別の企業名がでない。
ただし、内資・外資別や企業規模別に製品別売上高を把握できるので、製品ごとに大手が寡占しているのか、多くのメーカーがひしめきあっているのかの状況は分かる。
企業名がでているものは、主に市場調査会社の資料や新聞社等が独自に調査したものになる。
市場調査会社の資料には、“マーケットシェア事典”や”治療機器編 機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア”“医療機器・用品年鑑”、がある。
その他、網羅的ではないが、公的な公開資料等の中に、ランキングが掲載されることもある。


●医薬品・医療機器産業実態調査 厚生労働省 年1回調査
国内にある医薬品・医療機器メーカーを対象に実施される調査。
書籍版とWEB公開版がある。Excelデータをダウンロードできる。
個別の企業名はでていないが、製品ごとに内資・外資別、企業規模別などで売上高をみることもでき、製品ごとに寡占状況を確認できる。

医療機器産業ビジョン 厚生労働省 不定期
厚生労働省が医療機器産業振興のために作成している資料。
「本文」と「資料」(厚生労働省 pdf:約1.4MB)があり、特に「資料」は、個別企業のシェアやランキングこそないものの、”医薬品・医療機器産業実態調査 ”の数表から内資・外資別、企業規模別の状況など、見やすくビジュアル化されていて、便利。

●日本マーケットシェア事典 矢野経済研究所 年刊
HP(矢野経済研究所)で掲載品目を確認できる。
書籍版とPDF版がある。
書籍版は、国会・日比谷・中央図書館に所蔵がある。
第9章 精密機械の「4  ME機器」に下記の品目等を掲載している。
心電計、生体情報モニタ、ポリグラフシステム、脳波計、医用X線CT装置、MRI、血管造影装置システム、超音波画像診断装置、ベンチレーター、全身麻酔器、電気メス、超音波手術器(吸引装置)、超音波手術器(切開凝固装置)、超音波イメージングシステム、デフィブリレータ、コンタクトレンズ及び用剤市場

●機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア 矢野経済研究所 年刊
HP(矢野経済研究所)で目次を確認できる。
治療機器編と診断機器編に分かれている。
治療機器の品目別推移や企業分析を掲載。
収録品目は、下記など。
(治療機器編)
内視鏡外科手術(内視鏡(光学視管・Scope)、ビデオカメラ、光源装置、気腹器、処置具、クリップ(アプライヤー)、トロカール、経直腸的・経肛門的内視鏡、脳内視鏡、関節鏡システム、内視鏡下外科関連市場)、ベンチレータ、全身麻酔器、除細動器 デフィブリレーター、電気メス(バイポーラ、ABC・APC、小型電気メス・各科に特有な電気メス、その他)、超音波凝固切開装置・超音波吸引装置、Nd:YAG, HO/YAG KTP/YAG、KTP、C O 2レーザー、高出力半導体レーザー手術装置、P D T~Photo Dynamics Therapy、レーザー心筋血管新生術、心筋血行再建術 TMR・PTMR、(疼痛緩和)半導体レーザー治療器、(直線偏光)近赤外線 He―Neレーザー、あざとりなど美顔用レーザー装置、美容整形外科関連注目製品、(経尿道的)結石破砕装置、BPH治療製品 装置&VLAP用ファイバー 高温度治療 VLAP 高出力半導体、E S W L、I A B P装置 大動脈内バルーンポンプ、自己血回収装置・回収式自己血輸血装置、コンティニアス パッシブモーション、タニケットシステム、骨電気刺激装置/超音波骨折治療器、低周波治療器、パワーインスツルメンツ、ガンマナイフ、定位脳手術装置・定位脳放射線治療システム、手術用顕微鏡・ナビゲーションシステム、ネブライザー、滅菌コンテナーシステム、鋼製手術器具・器械。
(診療機器編)
心電計、生体情報モニタ、ポリグラフシステム、EEG(脳波計システム)・EMG(筋電、脳誘発電位検査装置システム)、医用サーモグラフィ装置、内視鏡、ハンディタイプ内視鏡、極細内視鏡、超音波画像診断装置、超音波イメージングシステム、医用X線CT装置、磁気共鳴(画像)診断装置、管造影装置システム/循環器X線撮影装置、外科用X線テレビ装置(モービル型:回診用)、診断用核医学装置、脳磁計、骨塩定量測定装置、イメージャー/プリンター(サーマルタイプネットワーク対応含む)、自動現像機、サーマルビデオプリンター・サーマルイメージングシステム、ディライトシステム、フィルムチェンジャー(血管造影用高速フィルムチェンジャー)、チェストチェンジャー、CR・DR・FPD、観血式)超音波ドップラー血流速測定装置、連続心拍出量装置、パルスオキシメーター、脳内酸素飽和度モニター、経皮血液ガス分圧測定装置~経皮血中ガス分圧装置~、(観血的)血管内血液ガス連続・間欠モニタリングシステム、各種血流計、麻酔ガスモニター、非観血式自動血圧計、(医科向)電子体温計、深部温体温測定装置、ウロダイナミクス・ウロフロメーター、聴診器。

●医療機器・用品年鑑 アールアンドデイ 年刊
HP(アールアンドデイ)で目次を確認できる。
3分冊(CD付き)NO.1 市場分析編、NO.2 メーカー・商社編、NO.3 卸・小売編。シェアは、NO.1 市場分析編で主要品目約70品目を掲載している。
人工心臓弁・弁輪、人工血管、人工肺、人工心肺回路、人工心肺装置、心拍動下CABG手術関連装置、補助循環(IABP)、電気生理検査用カテーテル、心筋焼灼術用カテーテル、心臓ペースメーカ及び関連製品、植え込み型除細動器(ICD)、ダイアライザー、人工透析用回路、、人工股関節、人工膝関節、CHS(DHS)、髄内釘、キャニレイテッドスクリュー、脊椎固定システム、非観血血圧計、心電計、生体情報モニタ、X線CT装置、MRI、SPECT/PET、超音波診断装置、医用内視鏡、消化器内視鏡用処置具、骨塩定量分析装置、PCI(経皮的冠動脈インターベンション術)、経皮的末梢血管インターベンション、頭部/腹部領域におけるインターベンション、血管造影用カテーテル、サーモダイリューションカテーテル 、中心静脈用カテーテル、EDチューブ、カテーテルアクセスポート、携帯型ディスポーザブル持続注入ポンプ(インフューザー)、自己血回収装置(ディスポ、グリコヘモグロビン専用測定装置、グルコース専用測定装置、血球計数測定装置